不妊症について
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妊娠のしくみ
監修:東邦大学医学部産科婦人科学講座 教授 片桐 由起子 先生
妊娠とは、排卵、受精という過程を経て、子宮内膜に胚が着床して成長することです。妊娠に至るまでの流れについて説明します。
1. 排卵
卵子は卵巣内の卵胞という袋の中で成熟し、十分に成熟すると卵胞から排出されます。排卵された卵子は卵管に取り込まれ精子との出会いを待ちます。その寿命は約24時間といわれています。
2. 受精
精子は、男性の精巣の中で1日におよそ1億2千万個つくられています。性交によって腟内に射精されると、精子が自ら動いて卵管に向かいます。精子の寿命は、一般的に72時間程度と言われます。射精時には、一度に数千万個もの精子が放出されますが、卵子と出会えるのは最も元気のよい精子のみです。精子が卵子の中に入ることを受精といいます。そしてお互いの遺伝情報を融合した受精卵(胚)になります。
3. 着床
卵管で卵子の核と精子の核が融合すると、細胞分裂がはじまります。その後、胚は分裂を繰り返しながら子宮へと向かい、7日程度で子宮内膜にもぐりこみます。これを着床といいます。
4. 妊娠