富士製薬工業(東京)は富山市水橋辻ヶ堂の富山工場で、新錠剤棟を建設する。
主力のホルモン剤専用ラインとホルモン剤以外のラインを設け、生産能力を倍増させる。総投資額は12億円。年内完成と、来年4月からの本格稼動を目指す。 今年四月施行の改正薬事法で、薬理活性、飛散性の高いホルモン剤は専用設備で生産するのが望ましいとされた。 さらに他メーカーからの受託生産も視野に入れ、新たに錠剤棟を建設することにした。
新錠剤棟は二階建て、延べ床面積2460平方メートル。 1階にホルモン製剤と非ホルモン製剤のラインを一つずつ設ける。両ラインは生産エリア、空調などを壁で仕切って独立させ、ホルモン剤、非ホルモン剤の原薬などの混入を防止する。2階は包装エリアとし、こちらもホルモン剤、非ホルモン完全分離する。 生産能力はホルモン剤、非ホルモン剤とも一日当たり百万錠とし、いずれも既設工場の2倍に高める。ホルモン剤の需要動向を見極めながら、将来的にさらに1ラインの増設を計画している。
富山新聞2005年6月6日掲載
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