部門紹介
研究開発本部
~ 私たちにしかできない高品質・高付加価値な医薬品を届けたい ~

私たちは『優れた医薬品を通じて人々の健やかな生活に貢献する』という理念のもと、強みとしている注射製剤、女性医療を中心に新薬、ジェネリック、バイオシミラー(バイオ後続品)、DDS(Drug Delivery System)注射剤、新剤型医薬品の開発を行っています。
特徴のある高付加価値なジェネリック医薬品やバイオシミラーの開発経験を活かして、今までに経験のなかった軟カプセル剤型のウトロゲスタン腟用カプセル200㎎を開発に成功し、2016年1月に認可されました。
高品質で安価な医薬品、医療現場で必要とされている医薬品を開発し、提供することが私たち研究開発の使命です。医療現場でどのような医薬品が求められているのかをとことん追求し、高品質で高付加価値な優れた医薬品を生み出すため、これからも新しい事にチャレンジし続けます。
現在、研究開発本部では富山研究開発センターの『研究部』と、東京本社に『開発企画部』『臨床開発部』をおき、三部体制で医薬品の開発に取り組んでいます。
研究部
2013年に新設された富山研究開発センターで、自社製品開発の製剤設計、品質を担保するための品質試験の立案・実施、医薬品の承認申請の際に必要な資料、CTD(Common Technical Document)の作成を行っています。医薬品を製造するにあたっての品質管理試験法や、製造方法をまず研究部で確立するため、他部門への技術移管等、密な連携が必要不可欠です。


開発企画部
医療領域のニーズを集め、今後開発する候補化合物(原薬)を調査し新製品開発の企画、立案をします。市場の調査からライセンスイン&アウトの協議、原薬の品質管理や商社との打合せ、原薬製造工場の視察等、多岐にわたります。製造計画に組み込む事が可能か、各部門と協議を重ね、情報を分析し開発候補品目を選定します。
臨床開発部
自社で開発する新薬・後発医薬品(開発候補品)に関して、ヒトにおける安全性・有効性を調査するために治験の立案、プロトコル(治験実施計画書)の作成、医療機関で治験運営をする部門です。協働するCRO企業と治験をモニタリングし、集めたデータを評価・分析する事で安全性を証明します。国の厳しい審査を通過したものだけが『有効性医療用医薬品』として認められるため、医薬品の誕生に関わる事ができる部門です。
研究開発本部の社員インタビュー
営業部門
【営業部】
~ まじめに、誠実に、ニーズにお応えする事で医療に貢献する ~
MRとはMedical Representativeの略で『医薬情報担当者』を意味します。医療機関や薬局、特約店に直接訪問し、製品の品質・有効性・安全性に関する情報を収集・提供する事で、自社医薬品の適性使用を普及させる事が第一の使命です。
人の生命に関わる医薬品の安全性・有効性情報を扱う為、ただ自社製品を売るだけでなく、高い倫理観が必要とされます。医療関係の方々に正しい情報を提供するためには、自社製品の知識だけでなく、医療のトレンドや、周辺知識を日々継続して情報収集する事ができなければ、求められるニーズに的確にお応えする事ができません。
責任も伴いますが、自社医薬品の適性使用を通して患者さまの健康に貢献する事ができる、『誇り』のある仕事です。
富士製薬のMRはチーム内でプレゼン練習や、ロープレを積極的に実施し、『その情報は本当に顧客にとって真の価値があるのか』を振り返る習慣がついています。常に相手の事を考え、求められるニーズに的確にお応えする。そうする事で必ず医療に貢献できると確信しているからです。誠実に行動できるMRが多いからこそ、医療関係の方々への信頼を獲得する事ができているのが私たちの強みです。
【営業企画部】
~ 医薬品のポテンシャルを最大限に高める事で、医療の発展に貢献します ~
営業企画部は私達が得意としている『急性期医療』『女性医療』の医療現場や患者さまのニーズを調査し、医薬品の適正情報を伝えるための資材の立案・作成や、学会や講演会などで広く情報発信するための企画など、自社医薬品のポテンシャルを最大限に引き出すことを目的とし活動する部門です。
専門的な医療知識やニーズ探るスキルが重要となるため、営業部門を牽引するスペシャリストが集まり、目まぐるしく変わる医療の変化から『私たちが貢献できる事はないか』を考え活動しています。
~ 『全ての女性に正しい情報を届けたい』その想いからアプリを開発しました ~
女性医療ではエビデンスの高い正しい情報を広めるための啓発活動にも注力しています。幅広く情報発信をするため、女性の健康支援アプリ『LiLuLa』を開発しました。100名を超える産婦人科Drの皆様にご協力頂き、女性の身体に関する正しい情報を気軽に利用できるアプリを通して発信しています。直接質問する事に戸惑われる繊細なお気持ちにもお応えするため、匿名で先生に質問できるコンテンツも用意しました。医薬品のみならず医療の発展に貢献できる取り組みも積極的に行っています。
営業部門の社員インタビュー
富山工場
富山工場で活動している部門をご紹介します。
【製造部】
~ 私たちの使命は、常に一定品質の医薬品を製造し続けること ~

私たちは、他社が手がけない物に積極的にチャレンジするために、最新の設備や技術を採用した生産環境を整えてきました。富山工場では、注射剤及び内服固形製剤(錠剤)の生産設備を備え、注射剤についてはプレフィルドシリンジの他に、アンプル製剤、バイアル製剤等、内服固形製剤については、素錠、糖衣錠、フィルムコーティング錠等を生産しています。
医薬品は人の健康と生命に大きく関与するものであり、供給が途絶えてしまうと、患者さまの命に関わる危険性もあります。
そのため、常に一定品質の医薬品を供給し続ける『安定供給の確保』は非常に重要な使命の一つです。
私たちは高品質な医薬品を安定して供給するべく、適切な製造環境と設備により、定められた製造方法と厳格な品質管理のもとで製造を行っています。
工場内部にご興味のある方は、下記リンクより『バーチャル工場見学』をご確認下さい。
【品質管理部】
~ 優れた医薬品を通じて安心して治療に専念してもらいたい ~

富士製薬の品質管理部門は、原材料から製品に至るまでの各種試験はもちろんのこと、製造方法・試験方法の検証や、製造工程、製造環境の徹底した確認を行い、全ての過程において、科学的な監視をしています。
人の生命に直接関与する医薬品だからこそ、安心して患者さまにご使用いただく為、全生産プロセスの管理を徹底し、品質確保に拘り抜く事が使命だと考えています。
~ 『高品質』は原薬管理から生まれる ~
医薬品の品質を確保するためには、原薬の管理が非常に重要となります。
原薬は承認規格に従い管理をしますが、より確実に品質を確保するため承認規格よりも厳しいハードルを設けて原薬の品質を管理しています。
医薬品の品質をトレンド的にモニタリングし、品質の変化が認められた場合、原料・製造過程に速やかにフィードバックできるよう、測定結果を統計的に管理しています。
~ 定期的に勉強会を開き、社員一人一人のスキルアップを図っています ~
社員一人一人のスキルアップを目指し、月に一度、業務内容や入社年数に応じた勉強会を実施しています。『受け身』な勉強会ではなく『主体的に取り組む』をモットーに、メンバー同士が話し合い、学び・知識を高め合うスタイルで実施しています。
若手からベテラン、課の垣根を越えてコミュニケーションする機会を設け、仕事に楽しみと誇りを感じながら働く事ができる雰囲気が出来上がっています。
【SCM部】
~ 富士品質の医薬品を、必要な時に届けられる体制を整えることが使命です ~
SCM(Supply Chain Management)とは医薬品の元となる原薬の調達から医薬品の製造、流通、エンドユーザー(医療機関や患者さま)に渡るまでの医薬品供給計画を策定し管理する部門です。医薬品の安定供給を実現するために適切な『需要予測』が必要となります。市場の需要変動に即応すべく、各部門と連携し生産スケジュールから流通効率の最適化を図る重要な役割を担っています。

富山工場の社員インタビュー
信頼性保証部
~ 市場に対して責任をもって医薬品を保証しています ~

私たち信頼性保証部は医薬品の三大要素である『品質・安全性・有効性』を保証するために自社製品のデータ管理、収集、監査を行っています。
顧客(患者さま、医療関係、行政当局、協力会社の皆様、社内)に対して『記録』に基づく保証となっている事を心がけ、日々業務にあたっています。
各グループの紹介
品質保証グループ
原薬や製剤の製造所管理を行い、品質の監査を行う部署です。各医療機関などから寄せられる品質情報を分析し、製造品質へ反映させる事で高品質な医薬品を患者さまに提供し続ける事を使命としています。
安全管理グループ
国内外の安全性情報の収集・評価措置を実施する事で、医薬品の適性情報を収集します。安全性情報を集積、管理する事でより確かな情報を提供する事が可能となります。自社医薬品を使用される患者さまの安全を『情報』の観点から守る事。それが私たちの使命です。
薬事グループ
医薬品供給の前提である承認取得や、承認維持の為、当局とのインターフェイスとなり、各種必要な手続きを進めています。
求められる規制レベルをクリアするために、関連部門と密にコミュニケーションを取り、責任をもって進めていく必要があります。
信頼性保証グループ
患者さまをはじめ、市場の信頼に対し、医薬品の品質・有効性・安全性の確保が、法規制(GxP*)を遵守して実施されている事を監査によって保証し、遵守するための支援もする部門です。
*GxPとは:GQP、GVP、GPSP、GMP、GCP等の厚生労働省令
信頼性保証部の社員インタビュー
本社機能
製品戦略部
~ 各部門の戦略をマネジメントする中枢部門です ~
医薬品の研究開発から、マーケティングに至るまで、全ての工程に関わり各部門と戦略立案を行う中枢的な役割をもつ部門です。研究開発、製造、マーケティングの各分野のエキスパートが集い、密に連携を取りながら、富士製薬が進むべき未来への舵取りを担っています。
事業開発部
~ 富山発の高品質な医薬品を世界の人々に届けたい ~
国内外の企業とのアライアンス窓口となるのが、事業開発部です。研究開発本部・営業本部等、他部署と連携し富士製薬工業の未来を見据え、企業提携、ブランド薬のライセンスから製造まで請け負う承継業務等を積極的に進めています。
国内だけでなく世界を見据え、当社の子会社であるOLIC社(タイ王国)の経営支援や、アジア各国に私たちの医薬品を供給する事により、世界の人々のQOL向上に貢献する体制を整える事が使命です。
経営管理部
~ 日本一働きがいのある会社を実現する事が私たちの使命です ~
100年企業を実現するための強靭な会社(人・組織・仕組み・風土)の推進を目指す部門です。社員一人一人が働きがいを持って仕事に取り組める環境を整え、富士製薬の成長を基盤から支えます。
各課それぞれの役割
経理課
財務・経理業務、入金管理、予実管理
人事管理課
給与・社会保険・福利厚生全般、評価制度
総務課
企業法務、株式実務、社内庶務全般
システム統括課
基幹システム管理、社内ネットワーク・全社システムの統括
経営企画部
~ 経営課題を分析し、その解決のための施策を立案・実行します ~
経営企画部では、経営の基本方針の立案・決定やその進捗状況の管理、IR(Investor Relations)・広報機能、SDGs(Sustainable Development Goals)をはじめとするサステナビリティに関する社内統括業務、取締役会・経営執行会議の事務局業務など、多岐にわたる業務を主管しています。会社がより社会に貢献し、価値を高められるような施策を実行します。