7つの中核主題に対する取り組み 7つの中核主題に対する取り組み

6.消費者課題

当社の製品の適切な情報提供を行うと共に、高品質で安全な製剤の製造・供給に取り組んでいます。

研究開発

ジェネリック医薬品中心のラインナップから、新薬、抗体薬、バイオシミラーへのシフトに注力しております。当社の強みである女性医療領域を伸ばし、主に海外の製薬会社から導入をした新薬の開発にも力を入れ、医療現場でどのような医薬品が求められているのかを追求し、高品質で高付加価値な優れた医薬品を生み出していきます。 人々の健康、福祉および医療に貢献し、患者さんおよび医療関係者の皆さまの利便性を高めた、良質な医薬品の研究・開発に向けて引き続き積極的に取り組んでまいります。

情報提供活動

医療機関等に対する販売情報提供活動(情報の提供・伝達・収集)にあたり、医薬品業界に特別の業界規制である、コード・オブ・プラクティス(日本製薬工業協会)、公正競争規約(医療用医薬品製造販売業公正取引協議会)などを遵守し、公正で透明な情報活動を実施します。
当社の情報提供活動を担うMR(Medical Representative)は継続的な研修プログラムの実施により、販売情報提供活動に必要な医学的・薬学的知識を習得し、法令等の定めに従い、患者さんや一般生活者の健康の改善・向上の為、製造販売承認を受けた範囲内で自社製品に関する適切な情報を医療関係者に提供します。

安定供給

当社では富山工場と連結子会社であるタイのOLIC社との2拠点を供給の要所として製品の製造を行っております。
自社製品が人々の健康、及び、生命にかかわる製品であることを自覚し、安定供給を行います。安定供給体制の確実な確保のため安定供給委員会を設置し、全社横断的に適切な在庫管理、運用を行っています。
海外の製造所で製造された製品の輸入にあたっては薬機法、関税法等を遵守した輸入手続きを行い、安定供給に努めます。
※「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」の略称

女性の健康支援

女性のwell-beingの向上

当社では2030年ビジョンの「ありたい姿」の1つに「世界の女性のwell-beingの向上に貢献している」ことを掲げ、世界中の女性が身体的・精神的・社会的にも、すべてが満たされた状態に向けて、当社が積極的に貢献することを目指しています。
当社はこれまで、重要な戦略領域の1つとして、女性のライフステージごとの疾患に対する様々な医薬品の提供をしてまいりました。今後は、医薬品の提供だけではなく、昨今の働き方の多様化・ライフスタイルの変化の中で、女性がライフプランを主体的に選択し、自身の体のしくみや女性特有の疾患について正しい情報を得たうえで、医療機関への相談や女性特有の症状への対処ができるよう、ヘルスリテラシーを向上させることも女性医療に携わる当社の使命であると考えています。2018年7月には女性の健康支援を目的としたスマートフォン向けアプリ「LiLuLa(リルラ)」の配信を開始するなど、実際に展開も行っています。(詳細は7.コミュニティへの参画で記載します。)
※ WHO(世界保健機関)憲章において健康を定義づける記述として用いられている言葉。健康は病気ではない、弱っていないということだけではなく、身体的、精神的、社会的にすべて満たされた良好な状態にあること、という意味である。

品質保証・安全性確保

生産・信頼性保証

医薬品の製造にあたっては、市場に供給した医薬品の品質、安全性、有効性を厳しく監視し、医薬品の使用に伴うリスクを最小化するよう努めています。品質確保の重要性を改めて示した品質方針を定め、GMP省令1、GQP省令2の遵守を徹底するほか、厳しい社内基準を設け、承認された製造方法に従って製品の製造を行います。また、原材料・中間体・最終製品の各品質試験を適切に行い、品質・有効性・安全性を監視しリスクの最小化に努めています。
また、当社では、医薬品がより適正に、かつ、安全に使用されるよう、医療関係者に対して、適正使用情報の提供も速やかに行っています。
1 医薬品及び医薬部外品の製造管理及び品質管理の基準に関する省令
2 医薬品、医薬部外品、化粧品及び再生医療等製品の品質管理の基準に関する省令

情報セキュリティ

当社は多くのデータを取り扱う製薬会社として、情報漏洩事象の発生を防ぐべく「情報セキュリティ基本方針」、「情報セキュリティガイドライン」を制定し、法令を遵守し、業務で取り扱うすべての情報に関して、重要性とリスクに応じた適切な管理を行っております。

情報セキュリティ基本方針
  1. 法令遵守:情報セキュリティに関する法令ならびに本方針を遵守する。
  2. 情報管理:執行役員、本部長又は部長を責任者とした情報セキュリティ管理のための体制を整備し、業務で取り扱うすべての情報に関して、重要性とリスクに応じた適切な管理を行う。
  3. 技術対策:情報への不正なアクセス、情報の紛失、改ざん、漏えいおよび情報の消失を防止するため、技術面および環境面の対策を講じ、情報の保護に努める。
  4. 教育啓発:従業員に対して、情報セキュリティに関する教育・訓練を必要に応じて実施し、法令、本方針および関連規程の遵守・徹底を図るとともに、違反者に対しては厳正に対処する。
  5. 委託管理:業務を外部委託する際は、委託先に対して、本方針を周知するとともに、守秘義務の条項を含めた契約を締結するなど、委託先を含めた情報管理を徹底する。
  6. 事故対応:万一の情報セキュリティ上の事件・事故に備えた体制を整備し、被害を最小限に留めるとともに、事件・事故の再発防止に努める。
  7. 維持向上:法令改正や社会情勢の変化などに的確に対応し、継続的な情報セキュリティの確保・向上に努める。
個人情報保護

当社は個人情報(特定個人情報を含む)保護の重要性を深く認識し、個人情報保護に関する法令、規範を遵守するとともに、個人情報保護に関する社内規程及びプライバシーポリシーを定め、個人情報保護の推進、個人情報漏洩防止等、個人情報保護のためのコンプライアンス体制を的確に構築・運営しております。
また、個人情報の適正取得、利用目的の通知・公表、目的外利用禁止、安全管理措置、従業員等への教育、第三者提供制限、保有個人データの開示等の求めに応じる手続きの整備・運営など、会社として個人情報の取り扱いに必要かつ適正な措置を講じております。