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富士製薬、外用剤 タイ社で生産

後発医薬品の富士製薬工業は、軟こうなど外用薬の生産をタイの医薬品生産会社オリック社(バンコク)に委託する。
富士製薬は放射線科・産婦人科領域の注射剤に強みを持つ。自社での生産は主力の注射剤に絞りこみ、他の薬剤は低コストで生産できる他社に委託する。GMP(医薬品生産・品質管理基準)が厳しくなる中で、低コストを維持するには生産分野の絞り込みが必要と判断した。
第1弾として皮膚用の軟こう1品目の生産をオリックに委託した。今後外用薬3品目程度をオリックに委託する計画。富士製薬の外用薬の売上高は年間5億円弱。オリックはスイス資本の会社で、タイのアユタヤ市に工場を持つ。欧州の医薬品大手などからも生産を受託している実績があり、欧州水準の品質管理が可能と判断した。
富士製薬の売り上げは約七割が注射剤で、今後自社生産はなるべく注射剤に集中する。今後一部の錠剤も、国内の他の医薬品会社に生産を委託していく。 後発医薬品では市場が大きく、生産も比較的簡単な循環器系の錠剤などで、価格競争が激しくなっている。今年4月にも薬価が下がり、単価は下落している。
富士製薬では「4、5年前は大型市場を強化しようとしたが、実績は出なかった」(今井博文社長)として、他の後発医薬品会社では手を出しにくい放射線科・産婦人科領域に集中し、競争力を高める考え。
国内の大手医薬品会社では、海外の自社工場で生産した製品を日本に輸入するケースが増えているが、後発医薬品会社が海外に生産委託するケースは珍しい。後発医薬品会社の中にはGMPの強化にともなって、新たな設備投資が必要になるケースも出ており、今後海外への生産委託が増える可能性がある。

日経産業新聞 2000年8月31日掲載

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